平成21年度 研究報告

目次

クリックすると、各研究テーマの詳細へ移動します。

県単独研究

外部資金研究

受託研究

支援事業

研究テーマの詳細

県単独研究

高品質無鉛鉄赤上絵具の開発/H21-22(吉田・白石)

試作した高品質無鉛鉄赤上絵具について色差や光沢度などの光学的性質を測定した結果、試作した鉄赤上絵具は、光沢が良好で鉄赤の発色性に優れていることがわかった。また、耐酸性を評価した結果、耐酸性も優れていることがわかった。
全文のPDFファイルはこちら [562KB]

陶磁器の洗浄性向上に関する研究/H18-20(桑田)

釉薬を施された陶磁器に対して撥水性を付加したものの表面状態を変えることで汚れがつきにくく汚れが落ちやすい技術の特許出願を行った。また、撥水コーティングのうちフッ素樹脂を用いる技術について耐久性向上のための知見を得ることができた。
全文のPDFファイルはこちら [445KB]

低温焼成磁器の製品化技術の研究(新規・県単)/H21-23(寺﨑・堤)

天草撰中陶土の1300℃焼成品と比較して同等以上の焼腰を有する低温焼成用陶土を調製した。この陶土は1200℃程度の焼成温度で十分に焼き締り、従来品と遜色ない物性が得られた。低温焼成用釉薬の試験も行い、焼成性状を調べた。
全文のPDFファイルはこちら [1,101KB]

応力解析による食器の耐衝撃強度改善/H21(蒲地)

FEMと実験計画法の組み合わせにより形状の強さに与える影響を確認した。また、応力解析塗料により磁器のわずかな変形も検出できることが明らかになった。破面解析が磁器の破損原因の追究に効果的であることも明らかになった。
全文のPDFファイルはこちら [989KB]

エクステリア照明具の開発/H21-23(江口・関戸・松本)

調査、求評事業を通じ、試作品の評価を行なった。異素材との組み合わせによる効果を検証し、CAD/CAMの技術を活用した試作支援を行なうことができた。成果物として、屋外用照明(ペンダント、街路灯、ガーデンライト)の試作を行なった。
全文のPDFファイルはこちら [348KB]

環境エネルギー用高効率光触媒製造技術の開発/H21-23(釘島・一ノ瀬)

化チタンの結晶核を一気に生成させ結晶粒子を微細化することを目的として、新しい急速加熱法によって水熱合成を行う方法を開発し、マイクロ波を用いて水熱合成した酸化チタンとほぼ同じように微細化された超微粒子合成に成功した。また、マイクロ波水熱合成した酸化チタン材料を用いて色素増感型太陽電池セルを試作した。
全文のPDFファイルはこちら [660KB]

ガス選択性を有する小型高感度ガスセンサの開発/H18-21(川原)

ヒーター回路を施した下部電極を作製し感ガス体と上部電極を積層転写印刷することで小型ガスセンサ素子を作製することができた。センサ部は500℃まで昇温可能であり、導電性膜の積層も良好であった。素子はメタンやCOに対してガス応答性を示すことが確認され、作動条件を制御することでガス選択性の特性を得ることが出来た。
全文のPDFファイルはこちら [794KB]

ファイン部材の押出成形技術に関する研究/H19-21(古田)

アルミナ及びYSZを用い、原料種の違いによる坏土特性の違いを調べた。同じ添加剤の配合でも原料の違いによって坏土硬さ、流動特性は異なり、YSZの方がより少ない水分量で流動性の良い坏土が得られることが分かった。また、YSZの方が水分量の変化に対する坏土の流動特性の変化が大きいことが確認された。
全文のPDFファイルはこちら [342KB]

燃料電池材料の成形積層技術の開発/H21(古田)

押出成形でNiO-ScSZアノード支持体を作製し、スクリーン印刷でScSZ電解質を積層成形したのち、共焼結してハーフセルシートを試作した。スクリーン印刷ではペーストの粘性が高いとスクリーンメッシュの模様が残ったが、粘性を適正化することで表面の平滑なシートが作製できた。しかしながら共焼結温度においてアノード支持体に十分な気孔が得られず、気孔形成材を添加する必要があることが分かった。
全文のPDFファイルはこちら [1,042KB]

ステーショナリー(文具)関連製品の開発/H21-23(江口・関戸)

既存の食器生産工程を考慮し、産地製品の多様化に資することを目的とした食器外の製品展開を図るため、インテリア雑貨、ギフト、ノベルティ関連のカテゴリーの中で製品開発を行った。主なステーショナリー製品とは、筆記用具と用紙(ノート、便箋、手帳)であるが、この市場に向けた製品展開を行うことで販路の拡充を図る。
全文のPDFファイルはこちら [206KB]

メタボリック・シンドローム予防食器の開発/H21-22(副島・松本・寺﨑)

メタボリック・シンドローム(内蔵脂肪症候群)の予防・改善のためには、不適切な生活習慣や食習慣を改善し、内蔵脂肪を減らすことが必要である。そこで、家庭において料理を盛る立場、食べる立場の両者が意識して食事の量をコントロールする助けとなり、なおかつ食卓の雰囲気を損なわず器として魅力のある食器製品を目標とし、本年度は、試作として洋食をメインに想定した食器セットのデザイン開発を行った。
全文のPDFファイルはこちら [310KB]

陶磁器の焼成変形予測と修正技術に関する研究/H21(副島)

目的とする形状データと解析により導き出された変形予測後の形状を比較し、焼成後に目的の形状が得られるよう自動修正を行う技術について成果を得た。
全文のPDFファイルはこちら [654KB]

↑ 研究テーマの目次へ戻る

外部資金研究

有田焼の発色メカニズムの解明と新規発色性陶磁器の開発/H19-23(白石・吉田・寺﨑 ・勝木)

(放射線利用・原子力基盤技術試験研究推進交付金)

飴釉や黒天目釉、鉄砂釉等の鉄系釉の発色材である鉄の状態をシンクロトロン光分析等で解析し、発色の変化と鉄の状態の関連を調べ、鉄系釉の発色メカニズムの解明を行った。その結果、飴釉や黒天目釉の鉄の価数変化は還元ガス濃度による影響が青磁釉に比べ少なく、これが青磁釉より、焼成雰囲気による発色変化が少ない原因のひとつであることが解った。
全文のPDFファイルはこちら [342KB]

↑ 研究テーマの目次へ戻る

受託研究

導電性厚膜用の新しい積層印刷技術の開発に関する研究/H21(川原)

(地域イノベーション創出総合支援事業「シーズ発掘試験」:JST科学技術振興機構)

多孔質の軟弱厚膜上に電極材料を積層印刷する場合、焼成収縮や密着強度が問題であり、印刷ペーストに添加するフリット量や印刷圧力を制御し転写印刷を有用することで良好な積層膜を得ることができた。作製した導電性厚膜はガスセンサ素子として評価し、電気化学的にも安定であることを確認した。
全文のPDFファイルはこちら [1,120KB]

陶磁器におけるデジタルデザインプロセスの導入に関する研究/H20-21(副島)

(地域イノベーション創出総合支援事業「地域ニーズ即応型」:JST科学技術振興機構)

一連の技術について過去の研究成果も踏まえて総括した。企業での実地研究も行い、有効な手法であることを実証できた。
全文のPDFファイルはこちら [1,108KB]

↑ 研究テーマの目次へ戻る

支援事業

産地ブランド発信事業支援/H21(寺﨑・江口・関戸)

(ドームやきものワールド(ナゴヤドーム)出展支援)

産地ブランド発信事業として肥前陶磁器商工協同組合において、「ドームやきものワールド」(ナゴヤドーム)、「ホテルレストランショー」(東京ビッグサイト)、「テーブルウェアフェスティバル」(東京ドーム)へ出展し、産地研究会等の取り組みなどで等求評活動を行った。この中で、「ドームやきものワールド」出展は、実行委員会が組織され当センターに試作の依頼があり支援を行った。
全文のPDFファイルはこちら [162KB]

↑ 研究テーマの目次へ戻る