OB・OGインタビュー

修了生からのメッセージ

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  山本 晃平 平成30年度修了 有限会社 やま平窯元 

現在私は、実家の窯元で、釉がけや削り、窯詰などの製造工程全般を担当しています。特に忙しいところにサポートに入り、生産ラインが滞らないようにきがけています。 

他にも販売関係では、商品の問い合わせに対応しています。最近は海外からの問い合わせもあり、資料を作成して、サンプルを用意します。CADで作った原形データを、自社にある3Dプリンターで出力して、簡易的な石膏型を作り、成形して焼成。全て自分でできるので、スピーディーにお客様にサンプルを提案できるわけですから、気は抜けませんが、とてもやりがいを感じています。 

私はもともと大学卒業後、東京の陶磁器販売の商社に勤めていました。その後、有田に戻って家業を継ぐ前に、窯業技術センターの製造技術コースに進みました。続けて2期学んで、やきもの作りの流れがわかるようになり、今の仕事に活かせていると実感します。窯業技術センターには、やきものに関する様々な専門家がいて、環境も整っています。みなさんも自分の目標をもって学んで、知識や技術をしっかり身につけてください。 

 

  向窪 梨乃 令和2年度修了 株式会社 ARITA PLUS 

私は、石膏型をNC切削機で削り出すためのデータ作一りを担当しています。まだ、就職したばかりなので、CAMソフトの勉強をしながら、機械の掃除や切削の準備をしています。求める形状の3Dデータで作るには、型の制約などいろいろな条件が出てきます。どう作ったら一番望む形になるのかを考えるときはとても難しいのですが、パズルをしているような感覚で、パチリとはまったときは達成感があります。

窯業技術センターの石膏型制作と転写の実習では、直接職人さんから学べるまたとない機会で、とても勉強になりました。大学時代にもやきものを学んでいましたが、転写は経験していなかったので、デザインデータから作る機会があったのは幸運でした。実際に自分で設計したものを先生たちの意見を聞きながら制作した石膏型の実習も、今後の仕事をするうえで、とても役に立つ内容でした。

やりたいことを持って勉強するには、窯業技術センターはとても充実した環境です。1期は6か月と短いですが、みなさんも、やりたいと望めば本当に無理なもの以外は、先生たちも応援して下さると思います。