施設案内

建物の特徴

窯業技術センター施設外観

1.地域窯業界のシンボル
伝統的な窯の煙突をイメージさせる明かりとりの設置、壁面のデザイン、衛生陶器や押板など陶磁器部材を多数使用しています。

2.機能的な施設の配置
建物を4棟に分け、中庭を囲む形で建物を機能的に配置しています。

3.親しみと安らぎのある空間づくり
くつろぎのラウンジ、中庭、緑地帯を確保することにより、来場の方々に親しみと安らぎを感じさせる景観を創出しました。

4.設備の維持管理への対応
配管設備等の維持管理や更新を容易にするため、高床方式を採用しています。

各棟の紹介

管理棟

  • ラウンジ
    ラウンジ
    来所者の方々に、ゆっくりと懇談していただく、技術交流のオープンスペースです。
  • ホール
    ホール
    国際的なシンポジウム、センターの研究成果発表会等、各種講演会を開催し、最新の技術情報を提供します。
  • 図書室
    図書室
    陶磁器、ファインセラミックスに関する多数の図書、各種情報誌、研究論文等をゆっくりと閲覧できます。
  • 展示室
    展示室
    当センターの研究成果品や試作品の展示とともに、県内陶磁器産地や企業の最新の製品も展示しています。
  • 来賓室
    来賓室

陶磁器棟

  • 開放試験室 Ⅰ
    開放試験室Ⅰ
    研究や試験作業のために開放している試験室です。
  • 物性研究室Ⅰ
    物性研究室Ⅰ
    陶磁器の原料粉体の諸物性を評価します。
  • 物性研究室Ⅱ
    物性研究室Ⅱ
    技術開発のための研究や品質管理などの際に必要となるテストピースの各熱物性値を測定するための研究室です。
  • 耐火度試験室
    耐火度試験室
    窯業原料や陶土等の温度上昇にともなう軟化変形を起する状態(耐火度)の測定を行うための試験室です。
  • 素材開発研究室Ⅰ
    素材開発研究室Ⅰ
    主に陶磁器の上絵具や顔料等の研究開発を行う実験室です。また、瓦やタイル及びレンガなどの耐凍害性試験を行います。
  • 色彩測定室
    色彩測定室
    陶磁器の色彩測定とセラミックス素材や製品の画像解析を行う研究室です。
  • 絵付室
    絵付室
    陶磁器に下絵付や上絵付を施すための絵付室です。
  • ロクロ成形室
    ロクロ成形室
    電動ロクロ、機械ロクロ、ローラーマシン等で陶磁器を成形します。
  • 鋳込み成形室
    鋳込み成形室
    鋳込み成形を行う部屋です。鋳込み成形とは泥漿(粘土に水を混ぜ流体にしたもの)を石膏型に流し込み、石膏型の吸水性を利用し着肉させて生地を成形する方法です。
  • 石膏成形室
    石膏成形室
    主に石膏を利用して陶磁器で使用する原型制作や使用型の加工を目的とします。
  • C.G.デザイン室
    C.G.デザイン室
    コンピュータ・グラフィックス(C.G.)を利用して陶磁器デザインを行うための研究室です。

ファインセラミックス棟

  • 電子顕微鏡室
    電子顕微鏡室
    窯業原料、製品の形態、微構造を高倍率で観察し、微量の不純物、添加成分の局所分析、構造解析を行うための研究室です。
  • 地域共同研究室
    地域共同研究室
    県内の企業と当センターが共同でセラミックス材料を開発するための研究打ち合わせや技術指導に利用します。
  • 電子材料研究室
    電子材料研究室
    電子セラミックス材料の電気的特性(電気抵抗、導電率、ホール係数など)を評価する研究室です。
  • 多孔質材料研究室
    多孔質材料研究室
    多孔質材料(フィルターなど)の気孔特性や比表面積など基礎的な特性を測定するための研究室です。
  • 表面分析室
    表面分析室
    陶磁器、セラミックス、金属、有機物などあらゆる物質のごく表面の元素分析や元素の結びつき方を調べたり、物質の熱伝導率を調べる分析室です。
  • 膜材料研究室
    膜材料研究室
    窯業製品や金属の表面にセラミックス膜やガラス膜、金属膜(1万分の1ミリから1ミリ)のコーティングを研究する部屋です。
  • 有害物溶出試験室
    有害物溶出試験室
    陶磁器等の窯業製品から溶出する恐れのある有害物質(鉛やカドミウム等の重金属)の溶出量を測定する試験室です。
  • 化学分析室
    化学分析室
    各種窯業原料や窯業製品等の試料を溶液化し、定性、定量分析のための前処理を行います。
  • X線分析室
    X線分析室
    X線回折、蛍光X線分析により窯業原料や製品の結晶構造、化学組成、不純物の有無などの解析を行う研究室です。

工場棟

  • 原料調製室
    原料調製室
    窯業原料の粗砕から微粉砕まで行い、配合素地、釉薬絵具などを調製します。
  • 窯場
    窯場
    原料の仮焼、陶磁器製品の焼成を行うために、ファイバー製のガス炉やシリコニット電気炉等の先端的な設備を備えています。
  • FC工場
    FC工場
    ファインセラミックスの原料調製から成形・焼成・加工をおこなうための各種設備があります。

研修棟

  • 絵付室
    絵付室
    下絵付・上絵付の研修を行います。
  • 理科学室
    理化学室
    釉薬の調合や原料の実験を行います。
  • PC室
    PC室
    CGデザイン、写真実習、転写実習を行います。
  • CAD/CAM室
    CAD/CAM室
    CADソフトで作ったデータをもとにモデリングマシンや3Dプリンタを操作します。
  • 石膏室
    石膏室
    製図を基に陶磁器量産のための石膏型製作を行います。
  • 成形室
    成形室
    水挽きろくろ成形や石膏を用いての各種成形を行います。

研修棟の施設・設備についてもっと詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

主な設備機器一覧

定量・定性分析

① 波長分散型蛍光X線分析装置

  • メーカー:(株)リガク
  • 形式:ZSX PrimusⅡ
  • 導入年度:2011

② ICP発光分光分析装置

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:ICPS-8100CL
  • 導入年度:2020

X線回折試験

X線回折装置

  • メーカー:(株)リガク
  • 形式:Smart Lab
  • 導入年度:2016

FE-SEM 観察試験

FE-SEM(電子顕微鏡)

  • メーカー:日本電子(株)
  • 形式:JSM-7900F
  • 導入年度:2020

曲げ強度試験

精密万能材料試験機

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:AUTOGRAPH AG-X 10kN
  • 導入年度:2009

衝撃試験

インパクト試験機

  • メーカー:リサーチアシスト(有)
  • 形式:RA-115型
  • 導入年度:2015

自動粒度測定による粒度試験

① レーザー回折粒度分析測定器

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:SALD-2300
  • 導入年度:2022

② X線透過式粒度分布測定装置

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:SediGraph Ⅲ PLUS
  • 導入年度:2020

熱膨張試験

① 熱機械分析装置

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:TMA-60
  • 導入年度:2023

②膨張計

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:TMA-60H
  • 導入年度:2023

示差熱試験・熱天秤試験

示差熱・熱重量同時測定装置(高温型)

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:DTG-60H
  • 導入年度:2023

熱伝導率測定

熱伝導率測定装置

  • メーカー:NETZSCH Japan(株)
  • 形式:LFA457/ Microflash
  • 導入年度:2012

耐火度試験

耐火度測定炉

  • メーカー:戸田超耐火物(株)
  • 形式:ミニファーネス標準仕様
  • 導入年度:2009

細孔分布測定

細孔分布測定装置

  • メーカー:島津製作所
  • 形式:オートポア 9520
  • 導入年度:2013

比表面積試験

比表面積・細孔分布測定装置

  • メーカー:Quantachrome
  • 形式:Quadrasorb-SI型
  • 導入年度:2005

電気炉(20kW以下)

スーパーバン

スーパーバン(4)

  • メーカー:モトヤマ
  • 常用最高温度(℃):1700
  • 炉内寸法(mm) 
    横幅x奥行x高さ:200x350x200
  • 脱臭機能付

0.1m3電気炉

0.1m3電気炉

  • メーカー:九州熱学
  • 常用最高温度(℃):1300
  • 炉内寸法(mm) 
    横幅x奥行x高さ:500x350x400
  • 棚板サイズ(mm):500x350

電気炉(21kW以上)

0.3m3電気炉

0.3m3電気炉

  • メーカー:梶山工芸
  • 常用最高温度(℃):1300
  • 炉内寸法(mm) 
    横幅x奥行x高さ:700x450x900
  • 棚板サイズ(mm):350x400

ケラマックス炉

ケラマックス炉

ケラマックス炉

  • メーカー:ニッカトー
  • 常用最高温度(℃):1800
  • 炉内寸法(mm):φ50x50
  • 雰囲気焼成可:ガスは利用者持込

※要事前相談

施設の概要

窯業技術センター

敷地面積
(有効面積)
34,777m²(28,932m²)
延床面積 7,092m²
構 造 鉄筋コンクリート、一部2階建造り
竣 工 平成6年3月31日

窯業技術センター研修棟(佐賀大学有田キャンパス内)

延床面積 911m²
構 造 鉄筋コンクリート、平屋建造り