センターについて

佐賀県窯業技術センターの基本理念

地域に開かれた伝統と創造の技術拠点

佐賀県窯業技術センターは、県内窯業界の発展と振興のために研究開発、技術支援、事業化支援、人材育成等に取り組み、地域に開かれた伝統と創造の支援拠点を目指します。

窯業技術センター

6つの機能

技術支援

技術相談・指導依頼試験、機器開放知財支援等

研究開発

新しい原料、素材、生産技術等の研究開発と普及

人材育成

技術研修、講習会、セミナー等による、地域窯業界の人材育成

事業化支援

商流を見据えたものづくりの推進と支援

情報発信

研究報告書、ウェブサイト、メールマガジン等の発行、展示会への出展等

連携推進

企業、団体、大学、その他国内外関係機関等との積極的な連携

所長挨拶

 佐賀県窯業技術センターは、全国でも数少ない、陶磁器、セラミックスに特化した公設試験研究機関として、1928年の設立以来、県内窯業界への貢献を使命として、新素材、新技術の研究開発、技術相談や依頼試験分析等を通じた技術支援、事業化支援、後継者育成のための人材育成等に取り組んで参りました。
 ご承知のとおり、この3年間、新型コロナウィルスの感染拡大は経済活動の停滞を招き、県内窯業界も非常に深刻なダメージを受けました。その一方で、オンライン販売サイトの構築、オンライン商談など、マイナスをプラスに変えた、新たな商業スタイルも定着しました。現在は、長かったコロナ禍にも終わりが見え、県内陶磁器産業もようやく回復基調を見せています。しかしながら、後継者不足の問題、社会情勢の不安に端を発する原材料の値上げや燃料代の高騰など、県内窯業界ではまだまだ多くの課題を抱えています。
 私たち窯業技術センターとしても、このような世の中の変化に対応しながら、県内企業に利用していただけるような新素材、新技術の開発に努めるとともに、技術相談や事業化支援など、様々な面から技術的支援を続けて参る所存です。
 特に重点的な取り組みとして、SDGs(持続可能な開発目標)や、ゼロエミッションへの挑戦など、環境問題を視野に入れた研究の推進や、当センターで開発した新しい加飾技術の普及促進、さらにはオンラインでの技術支援、セミナーの開催など、様々なサービスを実施していきます。
 また、産業としての専門的な製造技術を習得した後継者を育てる人材育成事業にも引き続き力を入れ、佐賀県窯業界の発展と振興のために全力を傾けて参ります。
 企業の皆さまのニーズに適切に対応し、業界へ貢献できる「地域に開かれた伝統と創造の技術拠点」を目指し、信頼される窯業技術センターであり続けるよう、職員一同、鋭意努力して参りますので、今後ともご指導、ご協力を賜りますとともに、更なるご活用をいただきますようお願い申し上げます。

令和5年(2023年)4月

佐賀県窯業技術センター
所長 古田祥知子

センターの組織・沿革

組織図(令和5年4月1日現在)

職員数/計35名

所長
副所長
主幹
 

総務課

研究企画部

技術開発部

デザイン部

窯業人材課

沿革

年月 沿革
大正5年5月(1916年) 佐賀県工業技術員有田出張所(有田工業学校内)を設置
(佐賀県窯業試験場の前身)
昭和3年10月(1928年) 佐賀県窯業試験場として発足。第一窯業試験場を有田町中樽に設置
昭和5年2月(1930年) 第二窯業試験場を塩田町馬場下に設置(後に佐賀県窯業指導所に改称)
昭和30年12月(1955年) 出先機関の統廃合により、佐賀県窯業指導所を本場に統合
昭和43年4月(1968年) 佐賀県窯業試験場を、有田町田ノ平に新築移転
昭和59年4月(1984年) ニューセラミックス研究室を設置
昭和63年4月(1988年) 指導部・試験部を改め、陶磁器部・ファインセラミックス部とする
平成4年4月(1992年) 佐賀県窯業技術センターと改称
平成6年4月(1994年) 現在地に新築移転
平成21年4月(2009年) 企画総務課を設置
平成28年4月(2016年) 窯業人材課を設置
平成29年4月(2017年) 陶磁器部とファインセラミックス部を再編し、技術開発課と事業デザイン課を設置
企画総務課を研究企画課と総務課に分離し、設置
令和5年4月(2023年) 研究企画課、技術開発課、事業デザイン課をそれぞれ研究企画部、技術開発部、デザイン部に改称