センターについて

佐賀県窯業技術センターの基本理念

地域に開かれた伝統と創造の技術拠点

佐賀県窯業技術センターは、県内窯業界の発展と振興のために研究開発、技術支援、事業化支援、人材育成等に取り組み、地域に開かれた伝統と創造の支援拠点を目指します。

窯業技術センター

6つの機能

技術支援

技術相談・指導依頼試験、機器開放知財支援等

研究開発

新しい原料、素材、生産技術等の研究開発と普及

人材育成

技術研修、講習会、セミナー等による、地域窯業界の人材育成

事業化支援

商流を見据えたものづくりの推進と支援

情報発信

研究報告書、ウェブサイト、メールマガジン等の発行、展示会への出展等

連携推進

企業、団体、大学、その他国内外関係機関等との積極的な連携

所長挨拶

 佐賀県窯業技術センターは、日本磁器発祥の地として知られる佐賀県有田町に位置し、全国でも数少ない、陶磁器、セラミックスに特化した公設試験研究機関です。1928年10月に佐賀県窯業試験場として発足して以来、「地域に開かれた伝統と創造の技術拠点」をスローガンとして、時代のニーズを汲みながら、新素材・新技術の研究開発、技術相談や依頼試験分析等を通じた技術支援、事業化支援、後継者育成のための人材育成等に取り組んできました。
 昨年5月に新型コロナウィルスが5類に移行し、県内窯業界にもようやく回復の兆しが見えてきたところですが、その一方で、陶磁器産業の後継者不足は深刻化しており、昨年実施された有田商工会議所の調査では、特に生地製造、型製造、錦付等の業種で今後10年以内に事業者が半減し、分業体制が維持できなくなる危機が報告されています。また、原材料の値上げ、燃料代の高騰など、窯業界ではまだまだ多くの課題を抱えています。
 私たち窯業技術センターとしても、このような世の中の変化に対応しながら、県内企業に利用していただけるような新素材、新技術の開発に努めるとともに、技術支援、人材育成など、様々な面から企業支援を続けて参る所存です。
 特に重点的な取り組みとして、CO2排出削減に資する研究、次世代エネルギー関連材料の開発など環境・エネルギー分野の研究や、海外産原料の供給危機に対応する研究の推進、当センターで開発したアプリを活用した事業化への支援、さらにはオンラインでの技術支援、セミナーの開催など、様々なサービスを実施していきます。
 また、窯業人材育成事業では、特に後継者不足が深刻化している生地成形、型製作などの研修を増強し、専門的な知識と技術をもった人材を一人でも多く窯業界に送り出せるよう、業界団体とも連携しながら後継者育成に努めて参ります。
 企業の皆さまのニーズに適切に対応し、信頼される窯業技術センターであり続けるよう、職員一同、鋭意努力して参りますので、今後ともご指導、ご協力を賜りますとともに、更なるご活用をいただきますようお願い申し上げます。

令和6年(2024年)4月

佐賀県窯業技術センター
所長 古田祥知子

センターの組織・沿革

組織図(令和6年4月1日現在)

職員数/計34名

所長
副所長
主幹
 

総務課

研究企画部

技術開発部

デザイン部

窯業人材課

沿革

年月 沿革
大正5年5月(1916年) 佐賀県工業技術員有田出張所(有田工業学校内)を設置
(佐賀県窯業試験場の前身)
昭和3年10月(1928年) 佐賀県窯業試験場として発足。第一窯業試験場を有田町中樽に設置
昭和5年2月(1930年) 第二窯業試験場を塩田町馬場下に設置(後に佐賀県窯業指導所に改称)
昭和30年12月(1955年) 出先機関の統廃合により、佐賀県窯業指導所を本場に統合
昭和43年4月(1968年) 佐賀県窯業試験場を、有田町田ノ平に新築移転
昭和59年4月(1984年) ニューセラミックス研究室を設置
昭和63年4月(1988年) 指導部・試験部を改め、陶磁器部・ファインセラミックス部とする
平成4年4月(1992年) 佐賀県窯業技術センターと改称
平成6年4月(1994年) 現在地に新築移転
平成21年4月(2009年) 企画総務課を設置
平成28年4月(2016年) 窯業人材課を設置
平成29年4月(2017年) 陶磁器部とファインセラミックス部を再編し、技術開発課と事業デザイン課を設置
企画総務課を研究企画課と総務課に分離し、設置
令和5年4月(2023年) 研究企画課、技術開発課、事業デザイン課をそれぞれ研究企画部、技術開発部、デザイン部に改称