センターについて

佐賀県窯業技術センターの基本理念

地域に開かれた伝統と創造の技術拠点

佐賀県窯業技術センターは、県内窯業界の発展と振興のために研究開発、技術支援、事業化支援、人材育成等に取り組み、地域に開かれた伝統と創造の支援拠点を目指します。

窯業技術センター

6つの機能

技術支援

技術相談・指導依頼試験、機器開放知財支援等

研究開発

新しい原料、素材、生産技術等の研究開発と普及

人材育成

技術研修、講習会、セミナー等による、地域窯業界の人材育成

事業化支援

商流を見据えたものづくりの推進と支援

情報発信

研究報告書、ウェブサイト、メールマガジン等の発行、展示会への出展等

連携推進

企業、団体、大学、その他国内外関係機関等との積極的な連携

所長挨拶

 佐賀県は古くから陶磁産業が息づく地であり、有田焼、伊万里焼、唐津焼といった、全国的にも名高い陶磁器の産地を擁しております。佐賀県窯業技術センターは、陶磁器やファインセラミックスをはじめとする窯業技術に特化した県立の試験研究機関であり、伝統を継承しつつ、時代のニーズに即した技術革新を追求し、窯業技術の向上と地域産業の振興に努めております。

 昨今、県内の窯業産業は原材料やエネルギー価格の高騰など、他産業同様の厳しい課題に直面しています。特に陶磁器産業では、素地や型の製造分野における人材不足が深刻化するとの懸念があり、生産体制の見直しが迫られています。加えて、消費者のライフスタイルの変化に伴い、陶磁器製品に求められるニーズが多様化しており、それに対応した商品開発も必要とされています。こうした課題に向け、佐賀県窯業技術センターでは、省エネに寄与する環境に配慮した陶磁器製造技術の開発を推進するとともに、「iroeアプリ」の開発など、デジタル技術を活用したデザインの新たな可能性を探求する課題に取り組んでおります。また、耐熱素地用原料の高騰への対応として、安価な原材料を使用した革新的な耐熱素地の開発を進めています。

  さらに、窯業界へ専門的知識と技術を持つ人材を送り出すため、窯業人材育成事業では窯業技術者の育成に注力しています。そのほか、ファインセラミックスなどの新技術を含む研究開発を進め、県内窯業関連企業の多様なニーズに応えるべく活動を続けています。県内窯業企業の皆様のご期待に応え、信頼される窯業技術センターとして今後も職員一同努力してまいりますので、引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和7年(2025年)4月

佐賀県窯業技術センター
所長 白石敦則

センターの組織・沿革

組織図(令和7年4月1日現在)

職員数/計35名

所長
副所長
主幹
 

総務課

研究企画部

技術開発部

デザイン部

窯業人材課

沿革

年月 沿革
大正5年5月(1916年) 佐賀県工業技術員有田出張所(有田工業学校内)を設置
(佐賀県窯業試験場の前身)
昭和3年10月(1928年) 佐賀県窯業試験場として発足。第一窯業試験場を有田町中樽に設置
昭和5年2月(1930年) 第二窯業試験場を塩田町馬場下に設置(後に佐賀県窯業指導所に改称)
昭和30年12月(1955年) 出先機関の統廃合により、佐賀県窯業指導所を本場に統合
昭和43年4月(1968年) 佐賀県窯業試験場を、有田町田ノ平に新築移転
昭和59年4月(1984年) ニューセラミックス研究室を設置
昭和63年4月(1988年) 指導部・試験部を改め、陶磁器部・ファインセラミックス部とする
平成4年4月(1992年) 佐賀県窯業技術センターと改称
平成6年4月(1994年) 現在地に新築移転
平成21年4月(2009年) 企画総務課を設置
平成28年4月(2016年) 窯業人材課を設置
平成29年4月(2017年) 陶磁器部とファインセラミックス部を再編し、技術開発課と事業デザイン課を設置
企画総務課を研究企画課と総務課に分離し、設置
令和5年4月(2023年) 研究企画課、技術開発課、事業デザイン課をそれぞれ研究企画部、技術開発部、デザイン部に改称