目次
陶磁器部
技術開発担当 デザイン担当
ファインセラミックス部
IH調理器対応型陶磁器製調理器具の開発/H15〜17(寺崎、吉田、納冨)
家庭用や業務用のIH調理器は、近年急速に普及しつつあります。しかし、それに対応した調理器具は金属製が大半で、陶磁器製の良い商品はありません。給食用などの業務用 IH保温器に対応した製品の開発を目指し、また、試作品を作製して実用試験による評価を行ないます。
陶磁器、特に食器に抗菌等の機能性を持たせることは衛生面で有用です。これには焼成後に釉上にコーティングを施す方法がありますが、釉薬自身が抗菌性を持つ方が製造上合理的です。そこで釉薬自体に抗菌性等の性質を持たせる可能性を探ります。
これまで産業廃棄物の固化処理など有効活用研究を行ってきましたが、廃棄物の固化工程には環境負荷が大きい高温焼成(1200℃前後)を用いていました。本研究は固化工程に磁器焼成より使用エネルギーが約60%少ないといわれる水熱処理法を用います。固化を行う産業廃棄物は本陶磁器業界で処分場等が問題となっている使用済み陶磁器屑(セルベン)と廃石こう型としました。セルベン、廃石こう、消石灰を用いた配合で、調湿性能が期待できる固化体が得られています。本年度は調湿材として良好な固化体を得るため、さらに低エネルギー化を目指した処理条件、調湿性能の調査等を行います。
強化磁器製給食食器の高度化に関する研究/H15〜H17(蒲地)
平成15年度は強化磁器製品の評価技術に関する研究を行い,食器の衝撃強さの統計処理方法について検討しました.本年度は強化磁器用陶土,釉薬の研究を行います.一般的に強化磁器の強度を高めようとすると成形性や製造コストの面で不利となりますが,これらの欠点を克服し,さらに一般的な強化磁器陶土の1.5倍程度の曲げ強度を持った陶土の開発を行います.
・女性を対象とした製品開発 一般に女性に好まれるものとして,服飾,花,料理,酒等があります.それらの女性の生活に調和するアイテムを抽出し製品開発を行います.
・リサイクル陶土による製品開発
加飾された陶磁器屑(有色度の高い)から調製したリサイクル陶土を用いた,インテリア・ガーデニング製品の開発.
・ノベルティ製品の開発
ノベルティ研究会との共同研究による製品開発(なお同研究会は展示会,通販等での販路開拓を行います.).
伝産地・有田からのライフスタイルに即した生活提案型食器の開発/H15〜17(佐藤,藤,川久保)
有田焼の製造品出荷額はバブル経済期を境に減少傾向が続いており,その要因の一つとして,ライフスタイルなどの変化が指摘されています.そこで,変化したライフスタイルに即した製品を開発し,食器デザイン面からさらに新しいライフスタイルを提案します.
CAD/CAM技術を利用した型製作の自動化/H15〜17(副島)
陶磁器用原型・量産用石膏型を,コンピュータ利用により自動化して製作する技術を研究します。昨年度までの実績を踏まえ,より高精度で高効率な型製作が可能となるような各種条件を研究します。今年度はレリーフなど更に複雑な型の製作法について重点を置きます。また企業への技術移転を図ります。
壁などの表面に酸化チタン膜を塗布すると、日光や蛍光灯の光があたることによって、汚れ分解、脱臭、抗菌、大気・水質浄化、防曇などの現象が起こります。本研究では、その機能をさらに高めた酸化チタンコーティング剤や多孔体担体を開発し、新しい塗布剤や高効率な空気清浄器等の商品化を行います。
電気化学的プロセスによる有害物除去システムの開発/H15〜17(勝木)
環境浄化材料や有害物検知システムの開発のニーズが高まっています。本研究では有害揮発性有機物、スス、NOx等を簡易な電気化学的方法で分解・除去する方法を検討します。特に,マイクロ波の共存による省エネルギー的な浄化方法を検討するために、マイクロ波吸収性、耐熱性、耐食性、耐熱衝撃性を持つ通気性に優れたセラミックス材料を開発します。
機能性薄膜の製膜と評価技術に関する研究/H17〜19(桑田)
“汚れが落ちやすい”などの新しい機能をもつ陶磁器の開発に対する要望が県内窯業界や消費者から高まっています。そこで、そのような状況を受け陶磁器にセラミックスの薄膜を付けることによってそれらの新機能を付与する技術とその評価技術の研究開発を行います。また、この技術による優位性の向上した商品競争力のある陶磁器の商品化支援を行います。
磨耗した石膏型を焼成処理した再生石膏を硬化させた再生石膏型は、新品の型と比べて強度が落ちるという欠点があります。この再生石膏を強度のある石膏型の原料として利用するための再生方法及び硬化体の作成方法について検討します。また、廃石膏型から合成した水酸アパタイト製品の応用についても企業への支援を行います。
コロイド技術による新規発色材の開発/H15〜17(白石,納冨)
酸化鉄等の金属酸化物は、古くから陶磁器の絵具顔料や釉薬に利用されていますが、微粒化することにより発色が変化することが経験的に知られています。最近のナノテクノロジーを活用したナノメートルサイズの酸化物の超微粒子は、新しい発色材(顔料、釉薬、カラー印刷用インク)として期待されています。 本研究では、有田焼用の顔料や釉薬に利用が可能な微粒子をコロイド技術により合成し、これまでにない新しい色彩を持つ新発色材、新顔料の開発を目指します。