平成16年度 研究テーマ

目次
陶磁器部

 技術開発担当  デザイン担当
ファインセラミックス部

陶磁器部

 ◆技術開発担当の研究テーマ

IH調理器対応型陶磁器製調理器具の開発/H15〜17(寺崎、吉田、納冨)

 家庭用や業務用のIH調理器は,近年急速に普及しつつあります.しかし,それに対応した調理器具は金属製が大半で,陶磁器製の良い商品はありません. IH調理器に対応できる陶磁器製調理器具の素地,釉薬の開発を目指し,また,試作品を作製して実用試験による評価を行ないます.


高機能性釉薬の開発/H16〜H17(堤)

 陶磁器の強度や熱衝撃抵抗を向上させるため,これまでの釉薬よりも高硬度性,低熱膨張性に優れた高機能性釉薬の開発を目指します.また撥水性や抗菌性など従来の釉薬が持たなかった機能を有する釉薬の開発も行い,陶磁器製品の付加価値を高めることを目標とします.

産業廃棄物の環境低負荷型活用の研究/H16〜H18(志波)

 当センターではこれまで産業廃棄物の固化処理など有効活用研究を行ってきました.しかしながら,廃棄物の固化工程には環境負荷が大きい高温焼成(1200℃前後)を行っていました.本研究では固化工程を既存研究より低温で焼成する方法や,磁器焼成より使用エネルギーが約60%少ないといわれる水熱処理(オートクレーブ)を研究します.固化したものの活用用途についても環境低負荷に貢献するものを目指します.


強化磁器製給食食器の高度化に関する研究/H15〜H17(蒲地)

 平成15年度は強化磁器製品の評価技術に関する研究を行い,食器の衝撃強さの統計処理方法について検討しました.本年度は強化磁器用陶土,釉薬の研究を行います.一般的に強化磁器の強度を高めようとすると成形性や製造コストの面で不利となりますが,これらの欠点を克服し,さらに一般的な強化磁器陶土の1.5倍程度の曲げ強度を持った陶土の開発を行います.

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 ◆デザイン担当の研究テーマ

新分野新製品開発/H15〜17(江口,藤,川久保)

・女性を対象とした製品開発  一般に女性に好まれるものとして,服飾,花,料理,酒等があります.それらの女性の生活に調和するアイテムを抽出し製品開発を行います.
・リサイクル陶土による製品開発
 加飾された陶磁器屑(有色度の高い)から調製したリサイクル陶土を用いた,インテリア・ガーデニング製品の開発.
・ノベルティ製品の開発
 ノベルティ研究会との共同研究による製品開発(なお同研究会は展示会,通販等での販路開拓を行います.).


伝産地・有田からのライフスタイルに即した生活提案型食器の開発/H15〜17(佐藤,藤,川久保)

 有田焼の製造品出荷額はバブル経済期を境に減少傾向が続いており,その要因の一つとして,ライフスタイルなどの変化が指摘されています.そこで,変化したライフスタイルに即した製品を開発し,食器デザイン面からさらに新しいライフスタイルを提案します.


CAD/CAM技術を利用した型製作の自動化/H15〜17(副島)

 陶磁器用原型・量産用石膏型を,コンピュータ利用により自動化して製作する技術を研究します.昨年度実績を踏まえ,より高精度で高効率な型製作が可能となるよう,各種条件を研究します.デジタイザ,VR(バーチャルリアリティ)システムによる形状データ作成法について研究します.


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ファインセラミックス部の研究テーマ

微構造制御光触媒材料の開発と応用/H15〜17(一ノ瀬)

 酸化チタン(光触媒)を壁などに塗ったり空気清浄機などの二次製品に利用すると,光が当たることによって汚れなくなったり,脱臭,抗菌,大気や水質の浄化作用などが起こります.この研究では,その機能をさらに高めた酸化チタンコーティング剤や担体を開発し,水処理などの実証試験を行います.また,企業への支援研究を行い商品化を推進します.


電気化学的プロセスによる有害物除去システムの開発/H15〜17(勝木)

 環境浄化材料や有害物検知システムの開発のニーズが高まっています.本研究では有害揮発性有機物,スス,NOx等を簡易な電気化学的方法で分解・除去する方法を検討します.特に,マイクロ波の共存による省エネルギー的な浄化方法を検討するために,マイクロ波吸収性,耐熱性,耐食性,耐熱衝撃性を持つ通気性に優れたセラミックス材料を開発します.


コーティングによるセラミックスの表面改質/H14〜16(桑田)

 汚れが落ちやすい性質などを陶磁器に付け,商品価値を上げる表面改質に関する技術指導や技術相談等は依然増加の傾向にあります.そこで,消費者のニーズに合った商品づくりのため,表面改質技術の改良を進めます.さらに,本年度も業界への技術支援,技術普及を進めていきます.


廃石膏型の再利用技術に関する研究/H14〜15(古田)

 磨耗した石膏型を焼成処理した再生石膏を配合した再生石膏型は,強度が落ちるという欠点があります.この再生石膏を強度のある石膏型の原料として利用する技術を開発します.また,廃石膏型から合成した水酸アパタイト製品の応用についても企業への支援を行います.陶磁器製造工程で排出される廃石膏型を再利用することで,県内陶磁器業界における廃棄物処理問題の一部の解決が期待されます.


コロイド技術による新規発色材の開発/H15〜17(白石,納冨)

 酸化鉄等の金属酸化物は,古くから陶磁器の絵具顔料や釉薬に利用されていますが,微粒化することにより発色が変化することが経験的に知られています.最近のナノテクノロジーを活用したナノメートルサイズの酸化物の超微粒子は,新しい発色材(顔料,釉薬,カラー印刷用インク)として期待されています.  本研究では,有田焼用の顔料や釉薬に利用が可能な微粒子をコロイド技術により合成し,これまでにない新しい色彩を持つ新発色材,新顔料の開発を目指します.


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